2025/06/14 Sat イレブンと暮らしはじめて数日がたった。 毎日こまめに世話をしてもらいながら、学校から帰宅した彼のお喋りに付き合う。イレブンはその日の学校での出来事や、友だちのことなどを楽しそうに話してくれた。 カミュはいつしかそれを聞くのが楽しみになっていた。気づくと彼の帰りを待ちわびているし、少しでも帰りが遅いと心配になる。 針を逆立てることもなくなり、少しくらいなら触らせてやるようにもなった。そんなときの嬉しそうなイレブンの笑顔は、なかなかに悪くない。 それにしても、ここはどうやらとんでもなく高所にあるらしい。空の上、と言ってもよさそうだ。ケージの中からでも、窓から見える建物がまるで豆粒のような小ささだった。 これでは脱出に成功したとしても、まともに地上に降りられるかどうか。また迷子になるのも簡便だしで、どんどん脱走が先延ばしになっていくのだった。 * 「カミュ、おでかけしよう!」 そんなある日のことだった。 今日は学校がないらしいイレブンが、カミュを抱き上げてそう言った。 (おでかけ? どっか行くってことか?) 小首をかしげるカミュを、イレブンが肩掛けカバンの中に入れた。すぐさま隙間からちょこんと顔をだし、辺りをうかがう。 ここに来て以来、部屋の外に出るのは初めてだ。ピカピカに磨かれた廊下があり、キッチンやリビングが地続きになっているのが見えた。 イレブンが玄関から表に出ると、そこには長く無機質な廊下が伸びていた。 そこから地上に降りるまでの間、カミュはひたすら目を白黒させていた。狭い箱状の何か(エレベーター)に乗ったと思ったら、あれよという間に外の世界が広がっていた。 (たいしたもんだな、文明の利器ってのは) しかしこれはチャンスだ。マヤの居場所は不明なままだが、この機を逃せば次はいつ外に出られるか分からない。隙を見て逃げだしてやろう──と考えていると、目的地はすぐお隣の民家だったため、一瞬で到着してしまった。 (マジかよ、秒でついちまった! それにしても、ここは一体……?) そこは二階建ての一軒家だった。イレブンがなにやらボタンを押すと、ピンポーンという音がする。ほどなくして、「はーい」という若い女の声がした。 「いらっしゃいイレブン! 早かったのね」 扉から顔を出したのは、頭にオレンジ色のスカーフをした金髪の少女だった。歳はイレブンと同じくらいだろうか。 彼女はイレブンと少し会話をしたあと、カバンから顔をだすカミュに視線を向けた。 「その子が例の?」 「うん。ゴンザレスだよ」 「初めましてゴンザレスくん、私はエマよ」 だからゴンザレスじゃねえって……とゲンナリするカミュをよそに、エマがイレブンを二階の自室に通した。 「おじいちゃん、今ちょうどお出かけしてるから。遠慮しないで」 エマの部屋は花やぬいぐるみなどが飾られていて、なんとも可愛らしい空間だった。 中央には白いローテーブルが置かれている。その上にはピンクで縁取られたアクリル製のケージがあり、なんとその中には── 「まっ、マヤ!?」 回し車を回すでもなくベッド代わりにしたマヤが、めちゃくちゃリラックスした状態で眠りこけ、ぷうぷうと鼻ちょうちんまで出していた。 「ほげ? いま、おにいちゃんの声がしたような?」 寝ぼけたマヤの鼻ちょうちんが、パチンと割れる。 カミュはイレブンのカバンの中から身を乗りだした。 「マヤ! オレだ! カミュだ!」 「カ、ミュ……おにい、ちゃん……? 兄貴!?」 回し車から飛びだしたマヤが、アクリルケージを両手でカリカリしながら叫んだ。カミュはいよいよカバンから飛びだしたが、イレブンの手にキャッチされてしまった。 「おっと、危ないよ」 「離せイレブン! あいつはオレの妹なんだ!」 「やっぱり分かるものなのね。ちょっと待って、いま開けるから」 嬉しそうなエマがアクリルケージの蓋を開ける。イレブンがケージに手を近づけ、カミュはそこから中へダイブした。 カミュとマヤはひしっと抱き合い、再会を喜びあった。 「マヤ! 探したんだぞ!」 「バカ兄貴っ、なんでここにいるんだよ!?」 「兄ちゃんをみくびるなよ。お前のことが心配で、脱走してきたに決まってんだろ」 鼻の下をこすってズビビィすると、マヤが「マジかよすげえな!」と目を輝かせた。 「あのヨーリョウ悪くてビビりな兄貴が脱走なんてさ!」 「その生意気な憎まれ口、懐かしいぜ……ズビ」 「わざわざ追いかけてきちまうなんて、やっぱり兄貴はおれがいないとダメなんだな!」 可愛くないことを言いながら「いしし」と笑うマヤも、その瞳にはたっぷりと涙が浮かんでいた。 「それにしても本当に無事でよかった。どんなひどい目にあってるかって心配したぜ」 「ぜーんぜん。めちゃくちゃ快適だぜ?」 マヤはエマの方に顔を向けた。彼女は少し離れた位置から、イレブンと並んで床に座り、こちらを微笑ましそうに眺めている。 「おれを連れてきたのはあそこにいるエマのじいさん。孫にプレゼントってやつ。そんで選ばれたのがおれってわけ。悪いな、兄貴」 ドヤ顔をするマヤに、カミュは「オレだって」ととっさに反論した。 「今はあいつと一緒だ。空の上に住んでるんだぜ」 「空ぁ!? なんだよそれ、ずりーぞ兄貴!!」 カミュは誇らしげに「へへっ」と笑いながらも、マヤが元気でいたことに心の底から安堵した。 (公園で出会うサラサラヘアーと心を通わせ……さすればお前の願いも果たされるだろう、か) カミュはあの不思議な預言者の言葉を思いだした。胡散臭いと思って忘れていたが、どうやら予言は本物だったらしい。 イレブンの方を見ると、彼はエマと楽しそうに会話をしていた。お互い通っている高校が違うらしく、それぞれ日々の出来事を報告しあっているようだった。 いいな、とカミュは思った。 ハリネズミは人の言葉を喋れない。だからいつも一方的にイレブンの話を聞いてやるしかできなくて、いつしかそれをもどかしいと思うようになっていた。 楽しそうに会話のキャッチボールをする二人を見ていると、なおさら思う。自分が人の言葉を話せたら、きっともっとイレブンの孤独を埋めてやることができるだろうに、と。 「あいつら、オサナナジミっていうやつらしいぜ」 「オサナナジミ?」 小首をかしげるカミュに、マヤが続けた。 「エマってばあいつの話ばっかするんだ。オージさまみたい、とかなんとか。どんなヤツかと思ってたけど、頼りないお坊ちゃんって感じだな」 「そんなこと」 ない、と言いかけてやっぱりやめた。イレブンは顔にこそ出さないが、本当はまだまだ寂しがりやな子供だ。誰かがそばにいてやらないと。 「あっ、おじいちゃんが帰ってきたみたい」 下の階から聞こえた物音に気づいたエマが言うと、イレブンが「挨拶するよ」と言って立ち上がった。 うなずいたエマがマヤを見て、 「チビちゃん、お友達といい子で待っててね」 と言うので、カミュは思わずブハッとふきだして笑ってしまった。 「マヤお前、チビちゃんって呼ばれてんのか!」 「う、うるせーぞバカ兄貴!」 するとイレブンがカミュを見て、 「ゴンザレス、チビちゃんと仲良くね」 と言って、エマと連れ立って部屋を出ていった。 「ゴンwwwwザwwwwレスwwwwマジでwwww」 マヤが腹を抱えて笑い転げる。絶対に知られたくなかったことを知られてしまったカミュは、力なく「草を生やすな、草を」と言いながら肩を落とすのだった。 * それからイレブンは夕飯をご馳走になり、カミュはマヤと一緒にフードを食べた。 その帰り道、「少し散歩しようか」とイレブンが言うので、カミュは彼の肩の上に乗って夜風を思い切り吸い込んだ。 「ゴンザレス、友達ができてよかったね」 イレブンが嬉しそうに言った。実際は妹なのだが、それを伝える術がない。 「青い子同士、気が合うのかな。チビちゃんも嬉しそうだったし、また遊びに行こう」 「マジか! また会いに来れるのか?」 問いかけても、イレブンの耳には「プッ、プッ」というかすかな音にしか聞こえていないだろう。にも関わらず、彼はうんとうなずきながら笑った。 偶然に違いないが、まるで会話が成り立ったようで嬉しくなる。 やっぱりイレブンのそばにいるのは心地良い。肩でサラサラと揺れるキレイな髪からは、マフラーからしていたのと同じ柔らかな香りがしていた。 カミュは夜道をゆったりと歩くイレブンの横顔をじっと見上げた。 (どうやら予言によると、オレはこいつと一緒にいる運命にあるらしい) マヤが思いのほか近くにおり、無事でいることがわかった今、カミュに脱走をはかる理由はなくなった。かと言って、今さらペットショップにも戻れない。 (なにしろこいつは寂しがりやで、頼りねえからな。オレがそばにいてやらねえと) カミュはすぐそばでサラサラと揺れる髪をひとふさ、両手できゅうっと握りしめた。 「ん、どうかした? 寒い?」 イレブンは肩に手をやり、針に気をつけながらカミュを胸元に抱き寄せた。カミュはイレブンを見上げて「ぴっ!」と鳴いた。 「そういうわけだから、改めてよろしく頼むぜ! 相棒!」 こうしてカミュは、イレブンのもとで暮らすことを決めたのだった。 ←戻る ・ 次へ→
毎日こまめに世話をしてもらいながら、学校から帰宅した彼のお喋りに付き合う。イレブンはその日の学校での出来事や、友だちのことなどを楽しそうに話してくれた。
カミュはいつしかそれを聞くのが楽しみになっていた。気づくと彼の帰りを待ちわびているし、少しでも帰りが遅いと心配になる。
針を逆立てることもなくなり、少しくらいなら触らせてやるようにもなった。そんなときの嬉しそうなイレブンの笑顔は、なかなかに悪くない。
それにしても、ここはどうやらとんでもなく高所にあるらしい。空の上、と言ってもよさそうだ。ケージの中からでも、窓から見える建物がまるで豆粒のような小ささだった。
これでは脱出に成功したとしても、まともに地上に降りられるかどうか。また迷子になるのも簡便だしで、どんどん脱走が先延ばしになっていくのだった。
*
「カミュ、おでかけしよう!」
そんなある日のことだった。
今日は学校がないらしいイレブンが、カミュを抱き上げてそう言った。
(おでかけ? どっか行くってことか?)
小首をかしげるカミュを、イレブンが肩掛けカバンの中に入れた。すぐさま隙間からちょこんと顔をだし、辺りをうかがう。
ここに来て以来、部屋の外に出るのは初めてだ。ピカピカに磨かれた廊下があり、キッチンやリビングが地続きになっているのが見えた。
イレブンが玄関から表に出ると、そこには長く無機質な廊下が伸びていた。
そこから地上に降りるまでの間、カミュはひたすら目を白黒させていた。狭い箱状の何か(エレベーター)に乗ったと思ったら、あれよという間に外の世界が広がっていた。
(たいしたもんだな、文明の利器ってのは)
しかしこれはチャンスだ。マヤの居場所は不明なままだが、この機を逃せば次はいつ外に出られるか分からない。隙を見て逃げだしてやろう──と考えていると、目的地はすぐお隣の民家だったため、一瞬で到着してしまった。
(マジかよ、秒でついちまった! それにしても、ここは一体……?)
そこは二階建ての一軒家だった。イレブンがなにやらボタンを押すと、ピンポーンという音がする。ほどなくして、「はーい」という若い女の声がした。
「いらっしゃいイレブン! 早かったのね」
扉から顔を出したのは、頭にオレンジ色のスカーフをした金髪の少女だった。歳はイレブンと同じくらいだろうか。
彼女はイレブンと少し会話をしたあと、カバンから顔をだすカミュに視線を向けた。
「その子が例の?」
「うん。ゴンザレスだよ」
「初めましてゴンザレスくん、私はエマよ」
だからゴンザレスじゃねえって……とゲンナリするカミュをよそに、エマがイレブンを二階の自室に通した。
「おじいちゃん、今ちょうどお出かけしてるから。遠慮しないで」
エマの部屋は花やぬいぐるみなどが飾られていて、なんとも可愛らしい空間だった。
中央には白いローテーブルが置かれている。その上にはピンクで縁取られたアクリル製のケージがあり、なんとその中には──
「まっ、マヤ!?」
回し車を回すでもなくベッド代わりにしたマヤが、めちゃくちゃリラックスした状態で眠りこけ、ぷうぷうと鼻ちょうちんまで出していた。
「ほげ? いま、おにいちゃんの声がしたような?」
寝ぼけたマヤの鼻ちょうちんが、パチンと割れる。
カミュはイレブンのカバンの中から身を乗りだした。
「マヤ! オレだ! カミュだ!」
「カ、ミュ……おにい、ちゃん……? 兄貴!?」
回し車から飛びだしたマヤが、アクリルケージを両手でカリカリしながら叫んだ。カミュはいよいよカバンから飛びだしたが、イレブンの手にキャッチされてしまった。
「おっと、危ないよ」
「離せイレブン! あいつはオレの妹なんだ!」
「やっぱり分かるものなのね。ちょっと待って、いま開けるから」
嬉しそうなエマがアクリルケージの蓋を開ける。イレブンがケージに手を近づけ、カミュはそこから中へダイブした。
カミュとマヤはひしっと抱き合い、再会を喜びあった。
「マヤ! 探したんだぞ!」
「バカ兄貴っ、なんでここにいるんだよ!?」
「兄ちゃんをみくびるなよ。お前のことが心配で、脱走してきたに決まってんだろ」
鼻の下をこすってズビビィすると、マヤが「マジかよすげえな!」と目を輝かせた。
「あのヨーリョウ悪くてビビりな兄貴が脱走なんてさ!」
「その生意気な憎まれ口、懐かしいぜ……ズビ」
「わざわざ追いかけてきちまうなんて、やっぱり兄貴はおれがいないとダメなんだな!」
可愛くないことを言いながら「いしし」と笑うマヤも、その瞳にはたっぷりと涙が浮かんでいた。
「それにしても本当に無事でよかった。どんなひどい目にあってるかって心配したぜ」
「ぜーんぜん。めちゃくちゃ快適だぜ?」
マヤはエマの方に顔を向けた。彼女は少し離れた位置から、イレブンと並んで床に座り、こちらを微笑ましそうに眺めている。
「おれを連れてきたのはあそこにいるエマのじいさん。孫にプレゼントってやつ。そんで選ばれたのがおれってわけ。悪いな、兄貴」
ドヤ顔をするマヤに、カミュは「オレだって」ととっさに反論した。
「今はあいつと一緒だ。空の上に住んでるんだぜ」
「空ぁ!? なんだよそれ、ずりーぞ兄貴!!」
カミュは誇らしげに「へへっ」と笑いながらも、マヤが元気でいたことに心の底から安堵した。
(公園で出会うサラサラヘアーと心を通わせ……さすればお前の願いも果たされるだろう、か)
カミュはあの不思議な預言者の言葉を思いだした。胡散臭いと思って忘れていたが、どうやら予言は本物だったらしい。
イレブンの方を見ると、彼はエマと楽しそうに会話をしていた。お互い通っている高校が違うらしく、それぞれ日々の出来事を報告しあっているようだった。
いいな、とカミュは思った。
ハリネズミは人の言葉を喋れない。だからいつも一方的にイレブンの話を聞いてやるしかできなくて、いつしかそれをもどかしいと思うようになっていた。
楽しそうに会話のキャッチボールをする二人を見ていると、なおさら思う。自分が人の言葉を話せたら、きっともっとイレブンの孤独を埋めてやることができるだろうに、と。
「あいつら、オサナナジミっていうやつらしいぜ」
「オサナナジミ?」
小首をかしげるカミュに、マヤが続けた。
「エマってばあいつの話ばっかするんだ。オージさまみたい、とかなんとか。どんなヤツかと思ってたけど、頼りないお坊ちゃんって感じだな」
「そんなこと」
ない、と言いかけてやっぱりやめた。イレブンは顔にこそ出さないが、本当はまだまだ寂しがりやな子供だ。誰かがそばにいてやらないと。
「あっ、おじいちゃんが帰ってきたみたい」
下の階から聞こえた物音に気づいたエマが言うと、イレブンが「挨拶するよ」と言って立ち上がった。
うなずいたエマがマヤを見て、
「チビちゃん、お友達といい子で待っててね」
と言うので、カミュは思わずブハッとふきだして笑ってしまった。
「マヤお前、チビちゃんって呼ばれてんのか!」
「う、うるせーぞバカ兄貴!」
するとイレブンがカミュを見て、
「ゴンザレス、チビちゃんと仲良くね」
と言って、エマと連れ立って部屋を出ていった。
「ゴンwwwwザwwwwレスwwwwマジでwwww」
マヤが腹を抱えて笑い転げる。絶対に知られたくなかったことを知られてしまったカミュは、力なく「草を生やすな、草を」と言いながら肩を落とすのだった。
*
それからイレブンは夕飯をご馳走になり、カミュはマヤと一緒にフードを食べた。
その帰り道、「少し散歩しようか」とイレブンが言うので、カミュは彼の肩の上に乗って夜風を思い切り吸い込んだ。
「ゴンザレス、友達ができてよかったね」
イレブンが嬉しそうに言った。実際は妹なのだが、それを伝える術がない。
「青い子同士、気が合うのかな。チビちゃんも嬉しそうだったし、また遊びに行こう」
「マジか! また会いに来れるのか?」
問いかけても、イレブンの耳には「プッ、プッ」というかすかな音にしか聞こえていないだろう。にも関わらず、彼はうんとうなずきながら笑った。
偶然に違いないが、まるで会話が成り立ったようで嬉しくなる。
やっぱりイレブンのそばにいるのは心地良い。肩でサラサラと揺れるキレイな髪からは、マフラーからしていたのと同じ柔らかな香りがしていた。
カミュは夜道をゆったりと歩くイレブンの横顔をじっと見上げた。
(どうやら予言によると、オレはこいつと一緒にいる運命にあるらしい)
マヤが思いのほか近くにおり、無事でいることがわかった今、カミュに脱走をはかる理由はなくなった。かと言って、今さらペットショップにも戻れない。
(なにしろこいつは寂しがりやで、頼りねえからな。オレがそばにいてやらねえと)
カミュはすぐそばでサラサラと揺れる髪をひとふさ、両手できゅうっと握りしめた。
「ん、どうかした? 寒い?」
イレブンは肩に手をやり、針に気をつけながらカミュを胸元に抱き寄せた。カミュはイレブンを見上げて「ぴっ!」と鳴いた。
「そういうわけだから、改めてよろしく頼むぜ! 相棒!」
こうしてカミュは、イレブンのもとで暮らすことを決めたのだった。
←戻る ・ 次へ→